有田芳生さんと共に
旧統一教会の
スラップ訴訟を闘う会
公式HP
11月29日 「有田芳生vs旧統一教会裁判」の判決延期のお知らせ
すでにお知らせしていた、旧統一教会が有田さんを名誉毀損で訴えた裁判。
11月29日の東京高裁での控訴審判決が延期になりました。
弁護団に裁判所から電話があり、裁判官に不慮の事象が発生して、29日の判決期日取消となったとのことです。
「不慮の事象」が何を指すのかは分かりませんが、判決期日は追って指定するとのことです。
予定していた判決傍聴とその後の報告集会も延期にさせて下さい。
判決期日が決まったら、あらためてご連絡いたします。
判決は「請求棄却」で旧統一教会の敗訴
3月12日 旧統一教会裁判 有田勝訴報告集会
▼旧統一教会の名誉毀損裁判の判決(請求棄却=旧統一教会の敗訴)を受けて、弁護士会館で報告集会が開かれました。
参加者は裁判を傍聴した人を含めて70人。まず、弁護団から判決の意義について話されました。
・裁判所は旧統一教会の主張を実質「門残払い」で、“話にならない”と思っているような内容だった。
・有田弁護団は1000ページにもなる資料を揃えていたが、調子抜けだった。
・しかし、旧統一教会は損害賠償の請求を乱発していて、批判を封じ込めるスラップ訴訟なので負けるわけにはいかない。
▼続いて、有田さん、鈴木エイトさん、青木理さんによるディスカッション。
旧統一教会と自民党の癒着がもたらす悪影響について、3人が具体例を挙げながら問題点を指摘しました。
▼最後に有田さんから、裁判支援のお礼と、これから旧統一教会を“逆告訴=損害賠償”を請求する準備に入る、と決意表明をしました。
「有田・旧統一教会裁判」
11月28日午後3時から東京地裁103号法廷で「有田・旧統一教会裁判」がありました。
ほぼ満席の傍聴人が見守る中、弁護団からパワポを使っての意見陳述、有田被告の最終意見陳述があり、裁判長が異例の「傍聴人も心して聞いてください」と発言。法廷の雰囲気は終始、迫力のある有田・弁護団がリードし、旧統一教会側の弁護士は小声でブツブツと口ごもっていました。
裁判は結審し、判決言は、令和6年3月12日午後3時30分から、となりました。
「結審報告集会」
裁判終了後、近くの法曹会館で結審報告集会が開かれました。
弁護団の光前幸一さんと阿部克臣さんから、裁判のポイントと、
旧統一教会の解散請求の内容についての講演。続いて有田芳生、
青木理、鈴木エイトの各氏によるトークセッション「旧統一教会
の現在地」が行われ、旧統一教会の歴史、自民党との不透明な関
係が立体的に話し合われました。最後に事務局の藤井誠二さんか
ら、お礼とさらなる支援の要請があり集会を終えました。
11月28日 「有田・旧統一教会裁判」と「結審報告集会」
統一教会裁判最終陳述
被告本人 有田芳生
▼10月13日、政府は旧統一教会に対する解散命令請求にようやく踏み切りました。文科省の説明によると、遅くとも1980年代から、多数の者を不安と困惑に陥れ、自由な意思決定に制限を加え、正常な判断が妨げられる状態で、問題ある物品販売や献金獲得を長期間にわたり、継続的に行ってきたことを理由としています。遅きに失したとはいえ、多くの被害者の声と社会の良識が政府を動かした成果として、国民の圧倒的多数が歓迎するところとなっています。
▼政府は統一教会の「悪質性」「組織性」「継続性」の3要件を意識して、5000点に及ぶ厖大な証拠によって立証しえたと胸を張っています。「悪質性・組織性・継続性」という三拍子をそろえた行為主体とは、日常的な用語における「反社会的集団」以外の何ものでもありません。このたびの解散命令請求は、統一教会のこれまでの長年にわたる行為を集大成して、政府が「反社会的集団」と認めたことにほかなりません。
▼統一教会が「反社会的集団」であることはいまに始まったことではないのです。教団を「反社会的集団」と批判することが違法な言論であるはずはありません。また、ジャーナリズムは、多くの人を不幸にする悪質な集団やその行為への批判を躊躇してはなりません。
▼しかし、批判の言論は往々にして過剰な反応に曝されます。昨年7月8日の安倍晋三元総理銃撃事件をきっかけに、教団と政治家との癒着、高額献金、二世の苦悩などが大きな社会問題として噴出しました。私も、永く統一教会の取材を続けてきたジャーナリストとして、テレビ、ラジオ、新聞などの取材に応えて、報告も解説もしてきました。ところが、昨年10月27日に教団が本件訴訟を提起したとたん、私に対するテレビ出演の依頼は完全になくなっていまに至っています。教団を追及する私に対する「口封じ」は、訴えることだけで、目的を達したのです。これこそ、典型的なスラップ訴訟の効果と言わざるをえません。
▼教団が私を訴えたのは、昨年8月19日の朝に放送された日本テレビ系の「スッキリ」という番組での発言を捉えたものです。この番組のテーマは、教団との癒着を断ちきれない萩生田光一自民党政調会長への批判でした。スタジオ出演した私は、教団との癒着を断つべき理由として、「霊感商法をやってきた反社会的集団だっていうのは警察庁ももう認めているわけですから」と発言しました。かなり長い多くの発言のなかの、たった40文字、たった7秒。しかも番組本来の主題である萩生田議員批判とは離れた発言でした。教団はここを狙い撃ちしてきました。
▼この私の発言が、視聴者の認識にどれほど届き、統一教会のいかなる名誉を毀損したというのでしょうか。教団の教義に基づいて信者たちが行ってきた霊感商法や高額献金勧誘の悪質性・組織性・継続性は、教団を「反社会的集団」というに相応しいものではありませんか。そのことは、本件に提出された厖大なこれまでの判決が明らかにしています。
▼本件訴訟において積み上げられた教団の「反社会的集団性の立証」は、解散命令請求での「悪質性・組織性・継続性の立証」に重なります。はからずも、本件の判決は、解散命令裁判を先取りするものとして、注目されることになっています。裁判官の皆様が、本件に提出された多くの証拠を適正に判断されるものと確信して、私の意見陳述を終わります。
最終口頭弁論資料
口頭弁論のお知らせ
有田芳生さんへのご支援、いつもありがとうございます。
下記のとおり、次回口頭弁論が開かれます。ぜひ、傍聴にお越しください。
2023年9月26日(火曜日)15時から
場所 東京地方裁判所103号法廷
(当日は14時40分までに裁判所入り口左側に来られた方を対象に抽選します。抽選に間に合うように裁判所にお越しください)
この事件は、旧統一教会が、日本テレビの「スッキリ」に出演した有田芳生さんの「(旧統一教会は)霊感商法をやってきた反社会的集団だってのは警察庁も、もう認めている」との発言を名誉毀損だとして、有田さんと日本テレビが訴えられた事件です。
第1回口頭弁論期日があり、統一教会の名誉毀損の主張に理由がないことを明らかにしてきました。今回、被告有田は、多くの重要な裁判例を証拠として提出します
閉廷後、15時30分から日比谷図書文化会館・セミナールームで報告集会を行います。
今までの経緯、当日の期日でのやりとり、今後の予定をご説明します。どうぞご参加ください。
統一教会裁判報告 23年盛夏
8月22日 有田芳生
みなさん、いかがお過ごしですか。「暑い」という概念がひっくり返ったような日々です。
(1)5月16日の初公判からもう3月が過ぎていきました。次回公判は9月26日。前回と同じ東京地裁103法廷、15時からです。
(2)弁護団によるネットによる会議は定期的に行われており、私は拝聴するばかりですが、じつに頼もしい、そして有意義で楽しそうな議論が続いています。
(3)とくに統一教会側が、証拠として私を訴えた発言をふくむ「スッキリ」(22年8月19日放送。この番組は23年3月31日で終了)のビデオを証拠として提出したので、争点がいっそうハッキリしました。
(4)その日の特集は自民党の萩生田光一政調会長は、なぜ統一教会との関係を断ち切らないか。萩生田議員への「ぶら下がり」インタビュー(立ったまま記者が周りを囲んでマイクを向ける形式の取材)や元信者、現役信者の証言も使われています。
(5)私は霊感商法などをやってきた統一教会が反社会的団体だと語り、そのあとに「警察庁も認めている」と言葉を加えました。統一教会は、この9文字をもって名誉毀損だとしたのです。
(6)テレビ番組は視聴者に向けて届けるものです。約40分の特集において、視聴者は私のこの言葉をどのように受け取ったでしょうか。「警察庁も認めている」!とんでもない。いや、それは本当か?根拠はあるのか?そんな反応はネット上でもテレビ局にもありませんでした。
(7)その日のコメンテーターから私の発言に疑問が出るどころか、すべての出演者は萩生田議員への批判を語っていたのです。もちろんMCだった加藤浩次さんもです。あえていえばこれが「すべて」でした。
(8)テレビでの発言(ナレーション)の評価については、これまでに最高裁判決(内容)がありますので、弁護団は緻密な反論を準備しています。
(9)統一教会が八代英輝弁護士のTBS「ひるおび」での発言を訴えた裁判は、6月30日に教団の請求が棄却されました。https://sp.m.jiji.com/article/show/2971563
しかし、目的が嫌がらせですから、教団は控訴しています。
(10)私を訴えた裁判も早晩区切りが付くことでしょう。結果がどうあれ、スラップ(嫌がらせ)訴訟をのさばらすわけにはいきません。統一教会との闘いはまだまだ続きます。これからもご支援をよろしくお願いします。なお9月26日の裁判が終わったところで、前回のような規模ではありませんが、報告集会を行います。詳細は追ってお知らせします。
5月16日、有田さんに対する旧統一教会の名誉毀損裁判の初公判が開かれ、公判の後、日比谷の会場で報告集会が開かれました。参加者150名は、裁判の問題点、旧統一教会の実態について熱心に耳を傾けました。
弁護団からの公判内容、宗教学者の島薗進さんの講演「歴史から検証する旧統一教会の特異性」、有田さんの決意表明、作家・佐高信さん、東京新聞の望月衣塑子さん、ジャーナリストの鈴木エイトさんから熱いエール発言がありました
集会の最後に「有田さんと共に闘う会」事務局の藤井誠二さんがお礼の挨拶をおこない「会場に旧統一教会の人がいたなら、本部に帰って『集会にはたくさんの人が来ていた。有田さんは意気軒昂で元気だった』とお伝えください」と締めくくりました。
「旧統一教会訴訟 有田事件」報告集会を開催しました。
旧統一教会スラップ訴訟
・有田芳生事件 概要
有田芳生 意見陳述 全文
旧統一教会訴訟 初公判及び報告集会のお知らせ
統一教会から訴えられた裁判を支援してくださっているみなさんへ 2023/3/15 有田芳生
3月2日から五月雨式に報じられてきましたが、私は山口4区補選(4月11日告示、4月23日投票)に立候補します。
理由は2つ。ひとつは安倍晋三元総理の議席を争う選挙に野党が候補者を立てないと有権者への選択肢を示すことができないことです。
ふたつめに『安倍晋三回顧録』が出版され、長きにわたる政治の評価をご自身が世に問うていますが、その検証が必要です。
山口4区は下関と長門。下関にいて驚くのは、統一教会を語ることがタブーであることです。自民党と統一教会の癒着は、安倍晋三元総理批判になるからです。みなさんもご承知のとおり、昨夏からの報道は、統一教会の全貌にはほど遠い内容のまま、沈静化しています。私の調査では、安倍晋三元総理が統一教会との関係の総元締めでした。
5月にはじまる裁判の前哨戦として、この象徴的な選挙戦を闘います。大江健三郎さんが遺した「意思の力による楽観主義」が精神的柱です。選挙戦のモットーは「黙せず、闘う。」
「有田芳生さんと共に旧統一教会のスラップ裁判を闘う会」事務局
2022年11月30日
有田芳生さんが旧統一教会(世界平和統一家庭連合)から名誉毀損で訴えられました。
これは有田さんが、旧統一教会の問題点に鋭く切り込み続けていることへの、彼らの危機感のあらわれだと思います。私たちはこの裁判をスラップ裁判と呼んでいます。
スラップ裁判とは①言論への威嚇・口封じを狙うこと②金銭的余裕がある原告が、相手を弁護士費用、時間消費、精神的・身体的疲労などで、追い詰めていくこと、を指す言葉です。そのため欧米を中心に表現の自由を揺るがす行為として、これを禁じた法律を制定した国や自治体もあります。
今回の提訴は有田さんとともに有田さんが出演した日本テレビも訴えられています。今後、旧統一教会は「日本テレビは名誉毀損で訴えられているテレビ局」というキャンペーンを張って、信者や視聴者に「信用するな」というつもりでしょう。
私たちは、この裁判が、有田さんを支援するだけでなく、この間、明らかになった旧統一教会の反社会的な存在そのものと闘うものだと思っています。違法性の高い霊感商法や巨額の寄付で、多くの被害者を出し続け、さらに自民党議員を中心に政界工作を行ってきたこの教団は、民主主義とは相入れません。
この裁判に勝つために、皆さんの賛同と支援を広く呼びかけたいと思います。