「旧統一教会スラップ・有田事件弁護団」からのご報告
「旧統一教会スラップ・有田事件」は、東京地裁民事第7部合議B係(野村武範裁判長)に係属しています。被告とされた有田芳生さんの弁護団は現在5名。光前幸一弁護団長、澤藤大河事務局長。これに、郷路征記・澤藤統一郎・阿部克臣の3弁護士。もっと多数の弁護士に弁護団へのご参加をいただき、「共に闘って」いただくよう要請中ですが、弁護団の人数が増えてもこの5人はその核となり続けます。
弁護団はこの訴訟を、受け身の姿勢ではなく攻勢的に進行することを課題としています。原告旧統一教会によるこの民事訴訟提起は、旧統一教会が自らに対する批判を嫌って、批判の言論の萎縮を意図した不当なスラップであることは明白です。まずは迅速に訴訟を進行させ、一刻も早く勝訴判決を獲得しなければなりません。それが、有田さんのためだけではなく、民主主義の基礎である表現の自由が要求するところだと思います。
にもかかわらず、今のところ本件訴訟の進行は遅々たるもので、第一回口頭弁論期日さえいまだに決まっていません。決まっているのは1月23日11時のオンラインでの進行協議(進行についての打合せ)のみ。弁護団としては、「迅速な審理の進行を望むこと」「形骸化しない充実した口頭弁論を望むこと」を裁判所に申し入れています。
さすがに、この進行協議では、第一口頭弁論をいつ開き、どのように進行するかが決まることになるでしょう。そのときは、すぐにご連絡いたします。
現在、弁護団団は答弁書の作成と証拠資料の収集に没頭しています。間もなく完成の予定で、これについてもご報告の予定です。
ところで、いずれも旧統一教会が原告となって起こした「旧統一教会スラップ」は、下記5件あります。
被告 紀藤正樹・讀賣テレビ (請求額2200万円)9月29日提訴
被告 本村健太郎・讀賣テレビ(請求額2200万円)9月29日提訴
被告 八代英輝・TBSテレビ(請求額2200万円)9月29日提訴
被告 紀藤正樹・TBSラジオ(請求額1100万円)10月27日提訴
被告 有田芳生・日本テレビ (請求額2200万円)10月27日提訴
有田弁護団としては、他事件と連携し情報を交換しながら、「共に闘う」姿勢を堅持したいと思っています。力を合わせて不当な勢力と闘い、全事件を完全勝利したいと願っており、有田事件はその先陣を切ろうと考えています。
ぜひ、皆様のご支援をお願いいたします。
2023年1月14日
旧統一教会スラップ・有田事件弁護団