闘争宣言 有田芳生
統一教会信者に京都・河原町で出会って勧誘されたのは1971年でした。19歳の私が教団に関心を持ったきっかけです。1987年以降の「朝日ジャーナル」、さらに90年代に「週刊文春」で統一教会を批判してきた私が教団から名誉毀損で訴えられました。脳裏にふと浮かんだのは、「因縁だな」という思いです。
統一教会信者たちが悪質な霊感商法で使った手法はマニュアル化された「先祖の因縁」話でした。人の不幸につけ込んで信者にし、献金を求め、組織外で霊感商法を行う。2022年11月に韓国取材をして、「先祖解怨(かいおん)」で献金を求めるのは、「怨(うら)みの霊を善霊に変える」ためだと、教団施設を歩きながら確認しました。言葉は変われど、手法はいっしょです。
教団が韓国で生まれて68年目。統一教会=家庭連合は組織内外に多くの被害者を生んできました。まさに反社会的集団です。私は元信者はもちろん現役信者とも交流してきて思ったものです。日本史に埋め込まれた朝鮮半島への贖罪意識を巧みに利用して真面目な信者を違法行為に駆り立ててきた統一教会の犯罪的行為の数々は絶対に許すわけにはいきません。
安倍晋三元総理銃撃事件をきっかけに、自民党との癒着など「戦後史の闇」の蓋が開きはじめました。私は信頼する弁護団と社会課題についてはたとえ立場が異なれども教団に立ち向かう一点で集ってくれた「有田さんと闘う会」の高い志を抱きしめて、みなさんとともに、統一教会と徹底的に本気で闘っていきます。
その物質的支えとして、賛同してくださる方々それぞれの「一灯」、資金カンパをお願いできると幸いです。定職もなく元のフリーランスに戻ったのは、人生の循環で、ごく普通にうけとめています。でも裁判には時間もお金もかかります。旧統一教会に訴えられてからは、ピタッとテレビの仕事はなくなりました。まさにスラップ(恫喝)訴訟の効果です。反社会的な旧統一教会に圧倒的に勝たなければなりません。被告は私と日本テレビです。私は独自に5人の強力弁護団にお願いして闘っていくことにしました。日本テレビとは別個の弁護団です。HP表紙に「カンパのお願い」があります。どうかお気持ちをお寄せください。よろしくお願いします。